長打率 2 バレンティン
おはようございます。 ヤクルトけんちゃんです。
先日ヤクルトの選手の長打率について考察しました。
オープン戦では廣岡選手が .800
昨年のヤクルト選手では、バレンティン・山田選手が5割超えでした。
これらの数字は実際にNPBの歴代成績と比べるとどうなのでしょうか。
例えば打率は理論上、全打数でノーヒットで、.000
全打数でヒットを打てば 1.000
実際にはトップクラスで3割を超えるのがやっとです。
従って好打者でも3打数1安打がよいところです。
一方長打率は、全打数ノーヒットで .000
全打数本塁打では4.000 になります。
長打率と言えば、スラッガーとかホームランバッターが考えられます。
昨年のセリーグの打者部門タイトルホルダーを見てみましょう。
首位打者・最多安打 ビシエド(中日)で打率は .348 長打率は .555 差は .207 です。
最高出塁率 丸(広島) 打率は .306 長打率は .627 差は .321 です。
本塁打 ソト(DeNA)打率は .310 長打率は .644 差は .334 です。
打点 バレンティン(ヤクルト) 打率は .268 長打率は .533 差は .265 です。
盗塁(トリプルスリー) 山田(ヤクルト) 打率は .315 長打率は .582 差は .267 です。
こう見ると、丸とソトの長打率が際立っています。
またビシエドは安打狙いのバッティングであったことがわかります。
それでは歴代の長打率はどうだったのでしょうか。
NPB歴代最高打率
1.バース(阪神).389 1986年
2.イチロー(オリックス).387 2000年
4割は無理なことがわかります。
NPB歴代最高長打率
1.バレンティン(ヤクルト).779 2013年
2.バース(阪神).777 1986年
8割は難しいようです。
2013年のバレンティンは60本塁打の日本記録を達成し、打率も .330 と当然ですが好調でした。
2位のバースは1986年は3冠王となった年です。打率 .389 本塁打 47本、打点 109 でした。
長打率と打率の差を見ると
バレンティン .449
バース .388
以上検証の通り、長打率は8割は難しく、5割超えれば上出来、という結論です。
好打者でも打率に2割台アップがよいところ。
3割台アップは素晴らしかったということになります。
これも理論上ですが、打率3割、長打率6割の選手は全安打が2塁打もしくは
10打数で3安打、内1安打が本塁打ということになります。
(すみません、打率の計算には犠飛は含まれませんが、長打率の計算には
含まれるため上記は厳密に言うと違いますが、勘弁してください)
ということで、上記のバレンティン・バースは素晴らしい打率を伴った、長距離打者で、
昨年の丸・ソトも及ばないながらも素晴らしい打撃だったということです。
このように長打率及び長打率と打率の差に注目すると、また野球を見る目が一味違ってくるでしょう。
NPBも長打率賞なんて設ければ、また新たな賞争いが生まれてきます。
カウントダウン: ヤクルト 公式戦開幕まで17日
上記数字は各選手個人のWikipedia 及びYahoo スポーツの成績等を参考にさせていただいています